城 商品を売ってお金にするのはあくまで目的の一部であって、技術やノウハウを一緒に伝えることで、最終的に途上国の力になりたいという発想が根底にあることが伝わります。
西川 日本も今でこそ経済大国に名を連ねていますが、かつては欧米と不利な競争を強いられて苦しんだ時期がありました。そういう自分たちが親世代から伝え聞いた教訓を良い形で生かさないと、この先、東南アジア諸国も同じような困難に直面すると思うんです。
城 そうならないために、人間みんな一緒だという価値観を世界に広げる必要があるのですね。
城 自社の商品を東南アジアに紹介していくうえで、特に注意していることはありますか?
西川 口に入れるものが中心なので、やはり安心・安全が第一ですね。今のところコラーゲンにプラセンタも加えた美容ドリンク、本来の元気を取り戻したい方のためのマカエキス配合のサプリメントなどがそろっています。どれも自社のレシピをもとに、委託工場で製造しているんですよ。この分野での日本の技術力は世界の中でもトップクラスですから、東南アジアの人たちにも安心してお使いいただけると思います。
城 メード・イン・ジャパンの優れた点というと、まず浮かぶのは品質管理や安全面の対応が徹底していることですものね。あと、当たり前ですけれど「買って使ってみたい」と思えるのも重要でしょう。
西川 もちろんです。商品として求められなければ技術の普及どころではないので、日本の人、アジアの人、世界の人が欲しいと思うものを敏感にキャッチして届けていきたいですね。
城 ここまで西川社長の世界に対する見方や東南アジアの発展にかける熱意、商品へのこだわりなどを中心にうかがいました。最後に、さらに一歩退いた視点から、今後の御社のビジネスの方向性を示すとしたらどんな表現になるかお聞かせください。
西川 今まで数々の出会いの中から学んできたことを、恩返しのつもりで世の中に、世界に伝えていきたいですね。それにはグループが必要です。人間1人では少しのことしかできなくても、1つのアイデアに賛同してくれた人たちが大きなグループになることで、不可能に思えた目標も達成することができるようになりますから。
城 それは僕もサッカーを通じて学んできたことです。横浜FCがJ1昇格を達成した2006年シーズンも、最初バラバラだったチームが一丸となった瞬間から、信じられないような快進撃が始まりました。人と人がまとまった時の力って、すごいですよ。
西川 本当に。この会社でも今ある商品を手始めに、大きなグループのうねりをつくり出していきたいと思っています。
人間には、忘れるという美学があります。恥をかいても忘れていくし、悲しみは力になっていく。だから、失敗を恐れないで、常識にとらわれず、思うように行動してチャレンジしていくことで楽しめるんじゃないでしょうか。
経営者インタビュー
城 商品を売ってお金にするのはあくまで目的の一部であって、技術やノウハウを一緒に伝えることで、最終的に途上国の力になりたいという発想が根底にあることが伝わります。
西川 日本も今でこそ経済大国に名を連ねていますが、かつては欧米と不利な競争を強いられて苦しんだ時期がありました。そういう自分たちが親世代から伝え聞いた教訓を良い形で生かさないと、この先、東南アジア諸国も同じような困難に直面すると思うんです。
城 そうならないために、人間みんな一緒だという価値観を世界に広げる必要があるのですね。
健康食品中心の販売会社
輸出で東南ア発展に寄与
日本の最高水準の技術力で安心・安全を実現
城 自社の商品を東南アジアに紹介していくうえで、特に注意していることはありますか?
西川 口に入れるものが中心なので、やはり安心・安全が第一ですね。今のところコラーゲンにプラセンタも加えた美容ドリンク、本来の元気を取り戻したい方のためのマカエキス配合のサプリメントなどがそろっています。どれも自社のレシピをもとに、委託工場で製造しているんですよ。この分野での日本の技術力は世界の中でもトップクラスですから、東南アジアの人たちにも安心してお使いいただけると思います。
城 メード・イン・ジャパンの優れた点というと、まず浮かぶのは品質管理や安全面の対応が徹底していることですものね。あと、当たり前ですけれど「買って使ってみたい」と思えるのも重要でしょう。
西川 もちろんです。商品として求められなければ技術の普及どころではないので、日本の人、アジアの人、世界の人が欲しいと思うものを敏感にキャッチして届けていきたいですね。
商品がつなぐグループで明日の世界を動かす
城 ここまで西川社長の世界に対する見方や東南アジアの発展にかける熱意、商品へのこだわりなどを中心にうかがいました。最後に、さらに一歩退いた視点から、今後の御社のビジネスの方向性を示すとしたらどんな表現になるかお聞かせください。
西川 今まで数々の出会いの中から学んできたことを、恩返しのつもりで世の中に、世界に伝えていきたいですね。それにはグループが必要です。人間1人では少しのことしかできなくても、1つのアイデアに賛同してくれた人たちが大きなグループになることで、不可能に思えた目標も達成することができるようになりますから。
城 それは僕もサッカーを通じて学んできたことです。横浜FCがJ1昇格を達成した2006年シーズンも、最初バラバラだったチームが一丸となった瞬間から、信じられないような快進撃が始まりました。人と人がまとまった時の力って、すごいですよ。
西川 本当に。この会社でも今ある商品を手始めに、大きなグループのうねりをつくり出していきたいと思っています。
人間には、忘れるという美学があります。恥をかいても忘れていくし、悲しみは力になっていく。だから、失敗を恐れないで、常識にとらわれず、思うように行動してチャレンジしていくことで楽しめるんじゃないでしょうか。